アブラナ科、アブラナ属
千葉県の馬賀さんという方が育成し、1997年に農水省に品種登録しました。
江月は馬賀さんの住む地名です。
「植物体の特性の概要」は次の通りです。
この品種は,在来種「保田系花菜」から選抜された固定品種で,草姿が立,葉形がへら,葉面の波うちがかなり多,抽だい性が中,花雷粒の大きさがやや大きい切り花栽培に向く品種である。 草姿は立,草丈は中,子葉の大きさはやや大,色は緑,胚軸の色は淡緑,分げつ性は無である。葉数は多,葉形はへら,葉長は長,葉縁の切れ込みは浅裂,葉色はやや淡緑,葉面の着色は無,葉のろう質及び葉面の毛じは少,葉面の波うちはかなり多,葉柄・中肋の形は半円状,色は淡緑である。抽だい性は中,抽だいの草姿は立,分枝性は少,花茎の太さは太,着色は無,ろう質は有,花蕾の色は濃緑,花蕾粒の大きさはやや大である。 「保田系花菜」と比較して,胚軸の色が淡いこと,抽だい性が早いこと,分枝性が少ないこと等で,「黒川寒咲花菜」と比較して,抽だい性が晩いこと等で区別性が認められる。
「育成経過の概要」は次の通りです。
この品種は,昭和53年に育成者のほ場(千葉県安房郡鋸南町)において,在来種「保田系花菜」の栽培ほ場で,開花の早い株を選抜し,以後,集団選抜法により選抜を重ね,平成5年に目標とする特性を有していることを確認して育成を完了したものである。 なお,出願時の名称は「江月花菜」であった。
2014年3月16日、京都府立植物園
なお、「抽だい」とは花を付ける茎が伸びることです。
とう立ちともいいます。
とうが立った葉物野菜、白菜などは商品となりません。
とうが立った娘さんも中々売れません。
昔はこんなことを言いましたが、私も古いですね。
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