2015年7月31日金曜日

ブラケア・グラキリス Blakea gracilis

日本で咲いているのはここだけのようです
2015年2月7日、京都府立植物園
 
 
ノボタン科、ブラケア属
学名:Blakea gracilis
生育地:コスタリカ
場所:熱帯雨林
形態:常緑、低木
 
 
シコンノボタンもご覧ください。
 
 

ウォレマイ・パイン Wollemi Pine

ナンヨウスギ科、ウォレミア属
学名:Wollemia nobilis 
別名:ジュラシック・ツリー、ウォレミマツ
ジュラ紀は現在から約1億9960万年前にはじまり、約1億4550万年前まで続く地質時代です
恐竜の時代ともいわれます
その時代からの生き残りの植物です
オーストラリアのウォレマイ国立公園で1994年に発見されたばかりです
それにちなんだ名前です
野生の成木は100本以下です
形態:常緑、高木、最大40m

この個体はまだ小さいです
これで私の目の高さです
大きいのが雄花で、咲く(花粉を出す)前でしょうか
中央に上下2つ、雌花と思われるものが写っています
2014年4月5日、大阪市・咲くやこの花館
 
 
2014年12月6日、同所、多分同じ個体
雄花は役目を終えたのでしょう、垂れています
上に実がなっています
 
 
 2018年9月25日、京都市・武田薬品薬用植物園
 
 
2018年10月12日、河内長野市・花の文化園
 
 
別のナンヨウスギ科の植物もご覧ください
 
 

モッコウバラ 木香薔薇

バラ科、バラ亜科、バラ属
学名:Rosa banksiae
名前の由来:木香薔薇は中国名です
原産地:中国
タイプ:常緑、つる性、低木
白木香薔薇は香りがします
この黄色タイプは香りがしません
刺がありません

今を時めく秋篠宮眞子様のお印です

2015年4月25日、大阪市・長居植物園

シロモッコウバラはこちらです

 

クレマチス・ヴィル・ド・リヨン Clematis 'Ville de Lyon’ 

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属
1884年、フランス生まれです
2015年6月6日、河内長野市・花の文化園
 
 

2015年7月30日木曜日

タヌキアヤメ 狸菖蒲


(後ろの大きな葉は関係ありません)
タヌキアヤメ科、タヌキアヤメ属
1属1種です
学名:Philydrum lanuginosum Banks
名前の由来:白い毛が多いのをタヌキにたとえたもののようです
アヤメに似ているわけではないが、葉が単面葉であることと湿地性であることからの命名と思われます
生育地:九州南部~南西諸島、中国、マレーシア、インド、オーストラリア
タイプ:多年草、最大1m
2014年4月5日、大阪市・咲くやこの花館

フタバアオイ 双葉葵

  
 
  
 
以上3点、2018年5月5日、京都府立植物園
 
 
ウマノスズクサ科、カンアオイ属
学名:Asarum caulescens Maxim.
名前の由来:1株に葉が2枚なので
この鉢には沢山の株が植わっていると思います
徳川家の三つ葉葵の紋はこれをデザイイン化したもので、ミツバアオイという植物はありません
生育地:日本のみ、福島県から九州まで
2014年4月22日、浜松市・浜名湖ガーデンパーク
 
  
織田小学校というのがあります
豊臣小学校もあります
徳川小学校はありませんでした
その代わり、葵小学校がありました
家康の隠居所の駿府城の横にあります
 
 
明日香村にはもっとすごいのがあります
聖徳中学校です
なお、明日香村立なのに所在地は隣の橿原市です
その理由は、明日香村は景観保存のため建築規制が厳しく建物が建てられなかったのです
  
  
こちらもご覧ください
 
 
 

バラ・ラヴァグルト Lavaglut

バラ科、バラ亜科、バラ属
名前は、灼熱の溶岩を意味します
1978年、ドイツ生まれです
2014年5月24日、宇治市植物公園


クレマチス・イェージェ・ポピュウスコ Clematis 'Jerzy Popiełuszko'

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属
ポーランド生まれです
花色は絹のようなすべすべした白色で、花芯は海老茶色の中輪多花性です
2015年6月6日、河内長野市・花の文化園
 
 

2015年7月29日水曜日

ウンカリーナ属の1種 Uncarina

2012年5月27日、大阪市・咲くやこの花館
 
 
2014年4月5日、大阪市・咲くやこの花館
 
 
 
2018年9月16日、同所
 
 
2014年8月30日、大阪市・咲くやこの花館
 

 
ゴマ科、ウンカリーナ属
別名:シャンプーの木
現地の人がこの葉を水に浸して出てくる樹液をシャンプーとして利用しています
ウニのようなかたちの実がなります
葉をしばらく水に漬けて、葉を揉むようにすると樹液が出てきて水がトロトロになるそうです
潤うようなシャンプーだそうです
生育地:マダガスカル
形態:落葉、低木、又は高木
 
 
別のウンカリーナもご覧ください

http://613613nin.blogspot.jp/2012/08/blog-post_2676.html
 
 
 

ヒメカンアオイ・タマアラレ 姫寒葵・玉霰

ウマノスズクサ科、カンアオイ属
2015年6月6日、河内長野市・花の文化園


バラ・マイナーフェアー Mainaufeuer

バラ科、バラ亜科、バラ属
別名:マイナウフォイアー
タイプ:半つる性
1998年ドイツ生まれです
2014年9月20日、京都府立植物園

バラは樹形から、
木立ち性(ブッシュ・ローズまたは木バラ)、
半つる性(シュラブ・ローズ)、
つる性(つるバラまたはクライミング・ローズ)
の3タイプに分けられます


クレマチス・アンドロメダ Clematis 'Andromeda' 

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属
1994年、イギリス生まれの園芸品種です
パテンス系です
General Sikorskiの変種です
花弁は白地にピンクの筋入りの剣弁で美しい花色です
株が充実すると一番花は半八重から一重咲き、二番花以降は一重咲きです
四季咲き性です
2015年6月6日、河内長野市・花の文化園
 
クレマチスには、一季咲き性と四季咲き性のものとがあります
 
 

2015年7月28日火曜日

サンコカンアオイ(三鈷寒葵)・素心 そしん

ウマノスズクサ科、カンアオイ属
サンコカンアオイの学名:Asarum trigynum
生育地:鹿児島県・甑島
場所:山地の林床
タイプ:多年草
2014年4月5日、大阪市・咲くやこの花館

三鈷は弘法大師が持っている法具です
 

 

サクラ・御車返し みくるまかえし

バラ科、モモ亜科、サクラ属
学名:Prunus lannesiana ‘Mikurumakaisi’
別名:桐ケ谷

あるサイトからコピーしました。
「後水尾天皇が京の寺で花見を終えた帰路、花の余りの美しさに牛車を引き返して再びご覧になったことから、御車(みくるま)返しの桜と呼ばれています。
 一枝の中に一重と八重(花弁6〜7枚程度)の花があるのが特徴で、八重一重とも呼ばれています。」
嵯峨天皇だという説もあります。
2015年4月9日、京都市・平野神社



クレマチス・アラベラ Clematis 'Arabella'

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属
タイプ:半木立性、半つる性
1990年、イギリス生まれです
インテグリフォリア系です
2015年6月6日、河内長野市・花の文化園

インテグリフォリア系について
原産地:ヨーロッパ、ロシア、中央アジア、北米
花は、今年伸びた枝に咲きます

クレマチスは、今年の枝に花が咲くタイプと、去年の枝に咲くタイプと、両方に咲くタイプがあります


2015年7月27日月曜日

ブーゲンビリア属の1種 Bougainvillea 

花が同時に3つ咲くのは珍しいことだと職員が話していました
周りを取り囲む花びらのような部分は花を取り巻く葉で苞葉といいます
2014年4月5日、大阪市・咲くやこの花館 
 
 
 
 
2012年6月3日、奈良県河合町・馬見丘陵公園
 
  
オシロイバナ科、ブーゲンビリア属
ブーゲンビリア属にはいくつか種があります
名前の由来:これを発見したフランス人の探検家ブーガンビルにちなみます
原産地:中米、南米の熱帯雨林
 
 
 

オニカンアオイ・金坤冠 きんこんかん


ウマノスズクサ科、カンアオイ属
オニカンアオイ(鬼寒葵)の学名:Asarum yakushimanse
別名:ヤクシマアオイ
原産地:屋久島
タイプ:常緑、多年草
斑入りで、カンアオイのマニアなら知らない人のいない銘品だそうです
2014年4月5日、大阪市・咲くやこの花館

 

サクラ・御衣黄 ぎょいこう


2013年4月19日、京都府立植物園
 
 
 

2015年4月18日、奈良公園
 
 
バラ科、モモ亜科、サクラ属
学名:Cerasus lannesiana 'Gioiko' Koidzumi
花弁が反り返った形をしています
花びらに葉緑素を持った黄緑色の花です
この花があちこちで咲くと報道される有名な品種です
江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたのが始まりといわれています
 
 
ウコンはこちらです
 
 
 

クレマチス・アディソニー  Clematis addisonii

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属
原種です
学名:Clematis addisonii
生育地:アメリカ
形態:つる性、宿根草
壺形、または、ベル形クレマチスといいます
ヴィオルナ系です
2015年6月6日、河内長野市・花の文化園
 
 

2015年7月26日日曜日

マンゴー・アーウィン Mango Arwin


ウルシ科、マンゴー属
学名:Mangifera indica
別名(俗称):アップルマンゴー
2015年7月8日、大阪市・咲くやこの花館
 
 
こちらのマンゴーも見て下さい
 
 

パイプカズラ Aristolochia elegans

2016年9月24日、大阪市・咲くやこの花館
 
 
2014年4月5日、同所
 
 
ウマノスズクサ科、ウマノスズクサ(アリストロキア)属
学名:Aristolochia elegans
名前の由来:花がパイプに似ているので
別名:アリストロキア・エレガンス、サラサカズラ
生育地:ブラジル
タイプ:つる性

 

サクラ・胡蝶 こちょう

バラ科、モモ亜科、サクラ属
学名:Prunus lannesiana Wils. cv. Kocho
名前の由来:花びらが蝶が舞うようだといいます
サトザクラ系です
元々は仁和寺にあったと言われています
2015年4月9日、京都市・平野神社
 
 

クレマチス・アシュバ Clematis Ashva

キンポウゲ科、センニンソウ(クレマチス)属
ジャックマニー系です

ジャックマニーは、ヨーロッパのピチセラとアジアのカザグルマの交配種です
2015年6月6日、河内長野市・花の文化園

2015年7月25日土曜日

スモークツリー Smoke tree

 
2018年6月5日、京都府立植物園
 
 
花柄が残ったものです
2014年9月13日、大阪市・長居植物園
 
 
2012年10月14日、交野市・大阪市大植物園
 
 
ウルシ科、ハグマノキ属
学名:Cotinus coggygria
別名:ハグマノキ(白熊の木)
生育地:ヨーロッパからヒマラヤ、中国にかけて
形態:落葉、低木
 
 
白熊(はぐま)です
大名行列の槍の上に付けたものです
ヤクの毛で作ります
2016年1月6日、豊岡市出石町・家老屋敷
 
 

ウマノスズクサ 馬の鈴草 

2012年5月18日、大和高田市・山野草展
  
  
2014年9月13日、大阪市立自然史博物館
 
  
ウマノスズクサ科、ウマノスズクサ(アリストロキア)属
学名:Aristolochia debilis
名前の由来:葉が馬の顔に似てるとか、花が馬の首に付ける鈴に似ているというので
生育地:関東以南~九州、中国
場所:日当りの良い里山、河川敷
形態:落葉性、つる性、多年草
  
 
植物が受粉する場合に、一つの個体で受粉するのを自家受粉といいます
他の個体と受粉するのを他家受粉といいます
遺伝的多様性を維持し、種の劣化を防ぐためには他家受粉が優っています
しかし、自家受粉できる植物があるのは、他家受粉しかできない場合は近くに別の個体がないと受粉できずに絶滅してしまうからです
 
他家受粉の方法には色々あります
同じ個体の花粉(雄)が雌しべについても反応しないという方法があります
自家不和合性といいます
 
動物のように雄の株と雌の株がある場合があります
雄株は花粉しか作りません
雌株は雌しべのみです
 
花が咲いて一つの花の中に雌しべと雄しべがあっても成熟の時期が違う場合があります
Aの個体では花粉が成熟しました
雌しべはまだ未熟です
Bの個体では花粉が全部散ってしまった後で、雌しべが成熟してきました
そこでAの花粉がBの雌しべに受粉するということです※
 
受粉の媒体としては、風、虫、最近の栽培果樹等での人間の手伝いなどがあります
 
ウマノスズクサは※の方法です
但し、雌しべが先に成熟します
花の香りでショウジョウバエのような小型の虫を呼び、花の奥にある球形の部分に閉じ込めます
途中の花筒に逆毛があるため外に出られません
雄しべが成熟すると花筒の逆毛が萎縮し、ハエは脱出できるようになります
この時、花から脱出するときに花粉が付き、次のウマノスズクサの花に入ったときに受粉する仕組みになっています
 
 
(田中真知「増補 へんな毒 すごい毒」)