2012年10月6日 、橿原市・香久山万葉の森
ウコギ科、カクレミノ属
学名:Dendropanax trifidus
生育地:東北南部~沖縄
形態:常緑、高木
名前の由来:
深津正著『植物和名の語源』(1999年)には,次のように書いてありました
「名前の通っているわりには,その名の由来を知る人は少ない。想像上の宝物の一種に隠れ蓑というのがあり,これを身につけると姿が見えなくなる,といわれる。 一切の願いが立ちどころに叶えられるという如意宝珠,打つと好きな物がなんでも出てくる打出の小槌などとともに,鬼や天狗の持ち物とされ,昔話によく出てくる不思議な代物である。これらの宝物を絵模様にしたのが,いわゆる「宝づくし」で,これに描かれた隠れ蓑に葉の形がよく似ているので,カクレミノといったものである。昔は,「宝づくし」の模様を振袖などに用いたから,誰しもその語源を実感できたが,そうした実体が失われた今では,その名の由来が,わかりにくくなってしまった。」
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