キク科、キク属
学名:Chrysanthemum zawadskii
生育地:北海道から九州、朝鮮、中国、シベリアからヨーロッパ東部にかけて
場所:海岸の岩場や山地の岩崖
形態:多年草
「山帽子のとまりき2」のサイトからのコピーです
「イワギクが山地の石灰岩地に隔離分布しているのは、氷河の影響によると考えられています。氷河によって大陸と地続きになっていたころ、北方系の植物は氷河とともにも南下して来ました。しかし氷河期が終わるとともに、追いやられるようにして北に戻り、また一部は南の高山帯に逃げ込んだといわれています。逃げ込んだ高山のうち、石灰岩地は弱アルカリ性の土壌というだけでなく、乾燥しやすいうえに乾燥すると固まる性質を持つことから、植物が侵入、定着するには非常に厳しい環境となっています。しかしイワギクはあえてこのような条件下に生育することで、他の植物の侵入による競争を避けて、生き残る道を選んだのでしょう。このようにして生き延びた植物を、遺存(もしくは残存)植物と呼び、石灰岩地のほか強アルカリ性の蛇紋岩(じゃもんがん)地などで主に見られ、土壌条件の特異性から特殊な植生を作り出しています。」
2015年7月8日、大阪市・咲くやこの花館
別のキク科をご覧ください
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