2015年6月14日日曜日

セトカ 

ミカン科、ミカン亜科、ミカン(カンキツ、シトラス)属
2001年に農水省に登録された品種です。

登録品種の植物体の特性の概要は以下の通りです。
この品種は、(「清見」×「アンコール」)に「マーコット」を交配して育成されたものであり、果形が扁平、果重がやや重、果皮色が濃橙の育成地(長崎県南高来郡口之津町)では2月上旬~2月下旬に成熟するかんきつである。樹姿は中間、樹の大きさ及び樹勢は中である。枝梢の太さ及び節間長は中、とげの多少は多である。葉身の形は紡錘形、波状の程度は無、大きさは小、葉身長は中、葉身幅は狭、網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形は痕跡、葉柄の長さはやや短、太さは細である。花序の形成は単生、花(花蕾)の重さは極軽、花弁の形は紡錘形、長さは短、幅はやや広、色は白、数は5枚、花糸の分離の程度は分離、花粉の多少は無である。果実の形は扁平、果形指数は大、果頂部の形は平坦、放射条溝及び凹環の有無は無、果梗部の形は切平面、放射条溝の多少は少である。果心の充実度は中、大きさは小、果実の重さはやや重、果皮の色は濃橙、油胞の大きさは大小混合、密度は疎、凹凸は凸、果面の粗滑はやや滑、果皮の厚さは極薄、果皮歩合は極小、剥皮の難易はやや易である。じょうのう膜の硬さは軟、さじょうの形及び大きさは中、色は濃橙である。果汁の多少は多、甘味は高、酸味及び香気の多少は中、種子数は少、胚の数は多胚である。発芽期及び開花期はやや晩、成熟期はやや早で育成地においては2月上旬~2月下旬である。隔年結果性は中、浮き皮果の発生及び裂果の発生は無、貯蔵性は中である。「清見」と比較して、枝梢のとげが多いこと、果皮が薄いこと等で、「マーコット」と比較して、花粉が無いこと、種子が少ないこと等で、「アンコール」と比較して、花粉が無いこと、果皮の色が濃橙であること、種子が少ないこと等で区別性が認められる。

品種名「せとか」は育成地(長崎県口之津町)から望む地名(早崎瀬戸)、瀬戸内地方での栽培が期待されること、及びこの品種のもつ良香にちなみ名付けられました。

2015年5月22日、松山市・松山城




0 件のコメント: