2016年7月18日月曜日

モミジチャルメルソウ 紅葉哨吶草

ユキノシタ科、チャルメルソウ属
学名:Mitella acerina Makino 
2016年3月12日、京都府立植物園

「筑波実験植物園」のサイトからのコピーです
「チャルメルソウの仲間は日本に13種あり、これらは1種を除いて全て日本でしか見られないものです。このため、チャルメルソウの仲間の野外での様々な暮らしぶりを研究することで、植物が日本列島でどのようにしてたくさんの種に進化してきたのかを明らかにできると期待しています。
チャルメルソウの仲間には、コチャルメルソウのように本州、四国、九州のかなり広い範囲で見られるものもありますが、多くはとても分布が狭く、それゆえ森林伐採やダム開発などで簡単に絶滅する恐れがあります。例えばモミジチャルメルソウは京都府、滋賀県、福井県の一部に、タキミチャルメルソウは鈴鹿山地にしか分布しません。最近ではこれらの地域で増えすぎたニホンジカによる採食も大きな脅威になっています。
これほど分布が狭いのは、チャルメルソウの仲間の分散能力が極めて低いためだと考えられます。「チャルメルソウ」の名前の由来になっているラッパ(チャルメラ)のような形の実が熟すと、ラッパは上を向いて開き、ラッパの「口」にはたくさんの種子が並びます。雨が降ると、ラッパの口に落ちた雨粒が弾けて、雨粒とともに種子が外に流れ出ます。このうちの一部はそのまま沢の水に流されて親元を離れることができます。しかしチャルメルソウの仲間の種子は乾燥に弱いため、もし沢筋から大きく離れたとしても決して発芽できません。ですから、異なる沢の間をまたいで分散することすらほとんど起こらないのです。このようにチャルメルソウの仲間にとっての世界は大変狭く、それゆえ長い年月をかけて地域ごとに個性豊かな種が生まれたのだと考えられます。」
 
 

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