2018年7月9日月曜日

ネペンテス・アンプラリア(グリーンタイプ)Nepenthes ampullaria (Green Type)

ウツボカズラ科、ウツボカズラ(ネペンテス)属
2018年2月27日、大阪市・咲くやこの花館
 
N.ampullaria
ネペンテス アンプラリア
 本種は、捕虫袋の色にさまざまな変異が見られ、緑色のもの、赤色のもの、緑地に褐色の斑点のあるものなど様々で、捕虫袋本体と襟とで異なる色彩を持つものもあります。
 写真のものは、緑一色のもので、園芸的には N.ampullaria Green などと呼ばれます。

 種子から発芽してまだロゼットを作っているときは捕虫袋を良く付けますが、節間が伸びて上によじ登るようになると捕虫袋を付けるのは稀になります。
 しかし、その頃になると茎の下方の節から盛んに脇芽を出し、葉身のほとんど見られない捕虫袋だけのロゼットを作るようになります。
 この写真もそのようにしてで来た捕虫袋で、半分土に埋まった茎から7つほど脇芽が出て、捕虫袋が茎に沿って並んでいます。右端に少し見えているのが、茎の上方の葉の先についている普通の捕虫袋です。

 本種はこのようにして、地面の上に大量の捕虫袋を並べ、おもに地上を這う蟻などを捕食します。
 他の多くの Nepenthes では、襟は外側にも張り出していますが、本種の場合、外側への出っ張りはほとんど無く、内側で下に向って伸びています。もし、外側にも張り出していたら、袋の外壁を伝わってきた蟻は、中へ行けずに追い返されてしまうでしょう。なかなか巧妙な作りになっているわけですね。

 たまに、この内向きの襟の上でありが脱出しようと必死にもがいているのを見ることがあります。その姿は、蟻地獄から抜け出そうとしているのに似ていました。
 しかし、蟻を見殺しにしたバチが当たったのか、その周辺の捕虫袋は、あまりに多くの蟻の飲み込んだ為に腐ってしまいました。」(JIPS 食虫植物データベース より)
 
 
ネペンテス・アンプラリア(ロングボトル)です
 
 

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