2016年2月24日水曜日

サボテン・ソデガウラ 袖ケ浦

サボテン科、エリオセレウス属 
学名:Eriocereus Jusbertii
「ぱんさのサボテンランド」からコピーしました
「柱サボテンというよりも、接木に用いる優れた台木として知られている。袖ケ浦に接ぐと、穂木は花付きよく刺の発生もよく、かつ永久台木になるというので、台木といえば袖ケ浦が最上とされる。ただ、接ぎ面が黒変しやすいのが欠点で、台木をあらかじめ乾かしておく、あるいは揚げ接ぎをするなどが必要となる。40、50年前に伊藤芳夫氏が盛んに使用し、その推奨もあって、広く利用されるようになった。
 この種の起源は、ハリシア属の「臥龍(Harrisia pomanensis)」とエキノプシス属の何かの人工交配種、あるいは自然交配種と言われるが、よく分かっていない。つまり、原産地も不明である。伊藤芳夫氏の著書によると、フランスの一僧院で作出されたとの記述(伊藤芳夫著「サボテンの栽培と鑑賞」昭和47年p.467)が見られるが、本当かどうかわからない。
 袖ヶ浦は、多くのサボテンと同様、自家受粉はしないし、流通するほとんどはクローンなので受粉は成功しない。袖ヶ浦の種子を採りたい場合は、エキノプシス属の花盛丸の花粉を受粉させる。その種子から生まれるものは、袖ヶ浦のクローンとなると言われている(アポミクシス?)。
 なお、「袖ヶ浦実生苗」として流通するものには偽物もあり、育ててみると「三稜袖」だったりすることもある。信用のおける業者で購入するべきであろう。
 鑑賞用の柱サボテンとして見たときは、強健でにょろにょろよく育ち、夜開性の花も美しい。ただし、ある程度の高さになると自立しないので、支柱か何かに登攀させる。」

2015年2月7日、京都府立植物園
 
 
イースターカクタスです
 
 

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