2015年3月13日金曜日

カエデ・三方錦 みかたにしき

ムクロジ科、カエデ属
学名:Acer palmatum 'Mikata nishiki'
他のサイトに詳細な説明がありましたので、以下にコピーしました
専門家の鋭い見方です
「農林水産省の1987年種苗登録品種に「鈴丸」という、かえでがあります。これは、イロハモミジ「琴姫」の枝変わりなので、葉の形は同じです。芽の出方が、対生でなく三方向に葉が展開する輪生になるところに、特徴があります。この「鈴丸」に斑が入ったのが、「三方錦」です。「琴姫」同様、春の芽出しは早く、大磯では3月21日までに葉が開ききります。イロハモミジ系やオオモミジ系の芽鱗片は、2枚で、1対になっていますが、この「三方錦」の一番内側の芽鱗片は、3枚あります。そして、芽鱗片の先が変わっています。ゴム手袋の形をしています。芽鱗片の数は、14もありました。一番内側の色は、濃ピンク(deep pink)で、長さは4㎜と短いです。3月下旬、新梢 葉柄には毛がありません。
葉表は、脈上と基部付近に毛があり、葉裏は、脈上に毛があるのがルーペで見えます。
 斑は、春先に出た葉には出ません。
一度伸びが止まり、再び萌芽してきた枝先に現われます。それゆえ、下の梢にはほとんど斑が入っていない葉ばかりです。斑は覆輪状に入っているように見え、又、地と斑とが入り混じって、散り斑状になるエリアもあります。5月中旬における斑色は、鮮ピンク(strong pink)で、少し褪せてきたところは、ピンク(pink)です。6月中旬、濃ピンクが見られ、やや斑色が薄くなったところは、黄白(yellowish white)です。
7月下旬になると淡黄(pa1e ye1low)となり、ピンクは姿を消します。
 葉の形は、中央裂片が異様に大きく、バランスが崩れた印象を受けます。
特に下部の2裂片は、ごく小さいです。小さい葉と大きい葉が繁く付き、新梢が見えなくなる程です。一番芽が詰まっている節間距離は、3㎜位です。又、新梢の太さも、一般的なイロハモミジと違い、3㎜になっているところもあります。「獅子頭」の新梢に似ています。7裂片の葉の形は、3上4下です。サイズは、葉長15㎜葉幅I6㎜葉柄長7㎜です。基部半径は3㎜なので、切れ込み率は20%です。裂片は、皮針形です。葉の先端の形は、尾状鋭尖です。葉の周りには重鋸歯があり、大きく切り込んだところは、欠刻状となります。斑が入っているため、「琴姫」のようでなく、鋸歯は不規則に並びます。5月中旬の地色は、濃黄緑(deep yellow green)です。7月下旬になると地色は穏緑(dull green)となり.葉柄色は浅黄緑(1ight yellow green〉、一年枝の色は穏黄緑(dull yellow green)です。」
2014年4月30日、宇陀市・カエデの郷
 

 
 
2014年11月6日、同所
 
 

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